舞台は「いずみがもり」の静かな森。そこで小さなパン屋を営んでいたからすの夫婦のもとに、4羽の赤ちゃんが誕生することから物語は幕を開けます。このからすのパン屋さん キャラクター名前には、羽の色や個性に合わせた見事な名付けがなされています。
- チョコくん(オチョコ):黒光りするしっかり者の男の子。
- リンゴちゃん:愛らしい赤みがかった羽を持つ女の子。
- レモンちゃん:明るく元気な黄色みを帯びた女の子。
- おもちくん(オモチ):ぽってりとした白い羽が珍しい男の子。
からすのパン屋さん あらすじの大きな転換点は、夫婦が直面する過酷な「子育てと仕事の両立危機」です。4羽の育児に追われるあまり、店内の掃除は行き届かず、焼き上がりの見極めを誤ってパンを焦がしたり生焼けにしたりと失敗が続きます。常連客は次々と離れ、店は破産寸前の貧乏に追い込まれてしまうのです。
この苦境を救ったのが、子どもたちでした。おやつとして与えていた「焦げたパン」や「小さくちぎれたパン」を子ガラスたちが友達に分けたところ、「香ばしくて美味しい」「安くて嬉しい」と森の子どもたちの間で評判が爆発。子どもたちの純粋な意見に耳を傾けた夫婦は、家族全員で力を合わせ、子どもたちが本当に喜ぶ特製パンを焼き始めます。やがて評判は森全体に広がり、消防隊や警察、救急隊まで出動する前代未聞の大騒動へと発展していく痛快なサクセスストーリーです。