ネット上の掲示板やSNSでは、自身のスタイルを自覚した人々の生々しい声が溢れています。ネットの反応に見る愛着スタイルの生きづらさを調査すると、特に深刻な葛藤を抱えているのが「恐れ・回避型(未解決型)」に分類される層です。
知恵袋やオンライン相談窓口には、次のような当事者の手記や告白が日常的に投稿されています。
「誰かに抱きしめられたい、認めてもらいたいという渇望が常にあるのに、いざ好意を向けられると吐き気がするほど嫌悪感を覚える(いわゆる『蛙化現象』)。結局、自分から暴言を吐いて関係をぶち壊し、一人になってから後悔で泣き叫ぶ日々を10代の頃から続けている」(20代女性・相談投稿より)
「仕事の同僚や友人とは適度な距離感で問題なく過ごせる。しかし、結婚を前提とした交際になると、相手が自分の中に土足で踏み込んでくる感覚になり、パニック発作のような息苦しさを覚えて一方的に逃げ出してしまう」(30代男性・コミュニティ発言より)
恐れ・回避型は、幼少期に養育者そのものが「恐怖の源(虐待、激しい感情の爆発、過酷なネグレクトなど)」であったケースに多く見られます。心理学において「解決不能のパラドックス」と呼ばれる状態であり、安全を求めて近づきたい対象が同時に脅威であるため、神経系がフリーズと闘争・逃走を繰り返してしまうのです。
【恐れ回避型愛着障害のチェック項目】
- 親密な関係を強烈に渇望する一方で、相手を信じることが根底からできない
- パートナーから愛されている実感を得た途端に恐怖や嫌悪感が湧き上がる
- 相手の好意を試すために、わざと理不尽な怒りや別れを突きつける「試し行動」を繰り返す
- 激しい依存と極端な冷淡さ(脱価値化)が短期間で交互に入れ替わる
- 過去のトラウマや家庭環境への怒りと罪悪感が、大人になった今も生々しくフラッシュバックする
こうした生きづらさは、決して当人のわがままや性格破綻ではなく、傷つくことを極限まで恐れた心が編み出した、あまりにも過酷な防衛反応の痕跡であると言えます。