『終末のワルキューレ』のビジュアルの魅力は、公式が発信するものだけにとどまりません。イラスト投稿サイトpixivや各種SNSを中心とする二次創作カルチャーの盛り上がりは、作品のロングランヒットを支える強固な土台となっています。
pixivにおける投稿傾向をリサーチすると、圧倒的な画力で原作の緊迫感を再現したシリアスなバトルイラストがある一方で、驚くほど活発なのが「かわいいデフォルメイラスト」のジャンルです。本編では命を削り合って殺し合う神と人間が、現代の学園やカフェで仲良く談笑しているシチュエーションや、ちびキャラ化した闘士たちがスイーツを食べているファンアートが数多く投稿され、数万件規模のブックマークを獲得しています。
この現象は、公式側も意図的に仕掛けている側面があります。公式Xアカウントやコミックス巻末、スピンオフ企画などで時折披露されるコミカルなミニキャライラストや描き下ろしカットは、過酷なデスマッチ本編との間で絶妙な「癒やしと清涼剤」として機能しています。ギャップ萌えを刺激されたファンコミュニティがさらに二次創作を生み出し、それが新たな読者を呼び込むという好循環が形成されているのです。
海外ファンコミュニティ(RedditやDeviantArtなど)の動向を観察しても、北米や欧州、アジア圏の絵師たちによるハイクオリティなファンアートが連日アップロードされており、本作の持つキャラクターデザインの普遍的な強さが国境を軽々と越えていることが証明されています。