現在、日本国内のブティックやセレクトショップを訪れても、ディスプレイされている姿を見ることは滅多にない。入荷があっても、お得意様へのプライベートオファーで即完売してしまうケースがほとんどだ。店員に尋ねても、「次回の入荷時期は未定」というお決まりの返答が返ってくるばかりである。
この極端な供給制限が、さらに消費者の所有欲を刺激している。手に入らないからこそ欲しい。この心理スパイラルは、かつてのバーキンやケリーの入手困難狂騒曲と全く同じ構図だ。偶然店頭で見かけることがあれば、それは宝くじに当たったようなものだと言われている。