ネット上の掲示板やSNS、知恵袋に集まるシャフトドライブ自転車の評判・口コミを精査すると、評価は驚くほど二極化しています。絶賛するユーザーと落胆するユーザーの間には、明確な走行用途の違いが存在します。
好意的なレビューを寄せる層の多くは、毎日の通勤・通学でスーツや制服を着用している実用派です。
「朝の忙しい時間帯に、チェーン外れで手が油まみれになるストレスから永遠に解放された。白いパンツやスラックスの右裾に黒い油汚れが付かない安心感は、何物にも代えがたい」(30代男性・金融機関勤務)
「海の近くに住んでおり、以前のチェーン自転車は潮風で半年もすれば赤サビだらけになっていた。丸石サイクルのシャフト車に乗り換えて8年目だが、ギア周りは今もピカピカで完全に無音のまま走れる」(50代男性・湘南エリア在住)
一方で、強い不満を吐露する口コミも無視できません。特に「スポーツ自転車のような軽やかさ」を期待して購入した層からは厳しい意見が散見されます。
「漕ぎ出しがとにかくズッシリと重い。シャフトが回転を伝える感覚はダイレクトで遊びがないものの、フレームがしならず硬質な踏み心地なので、長距離を走ると膝にダイレクトに疲労がたまる」(20代男性・大学生)
「購入して5年目に後輪付近から微かな異音が出た際、近所の量販店3軒に持ち込んだが『メーカー送りで送料と工賃で3万円以上かかる』と言われ愕然とした」(40代女性・主婦)
現場の実態から見えてくるのは、「極限までメンテナンスを省き、定まった短距離を毎日確実に移動したい人」にとっては至高の相棒である反面、「軽快な走り心地や安価な維持管理を求める人」にとってはミスマッチを引き起こしやすいという厳然たる事実です。