初春の公園や庭先で、咲き誇る花をバックにカメラを構える人々を惹きつける鮮やかなオリーブグリーンの小鳥。その正体はメジロです。まずは、最も確実なメジロとウグイスの見分け方を押さえておきましょう。
メジロの最大の特徴は、その名前の由来にもなっている目の周りにある白い輪(アイリング)です。まるで白いアイラインを引いたような愛らしい顔立ちをしており、背中は鮮やかな黄緑色、喉元は明るい黄色に染まっています。また、メジロの好物は桜の花の蜜や果汁であり、花の受粉を助けるブラシのような特殊な舌先を持っています。人間が近づいても夢中で蜜を吸い続けるため、開けた場所で非常に観察しやすい鳥です。
一方、日本三鳴鳥の一つに数えられるウグイスは、まったく異なる風貌と習性を持っています。羽色は鮮やかな緑ではなく、くすんだ茶褐色(オリーブがかった暗い灰褐色)です。さらにウグイスの生態は極めて警戒心が強く、基本的に笹藪や生垣の奥深くに身を潜めて行動します。好物は昆虫やクモなどであり、花の蜜を吸うために桜の枝先へ飛び出すことはまずありません。つまり、「日当たりの良い梅や桜の枝で元気に動いている緑の鳥」を見た時点で、それは例外なくメジロだと断定できます。