外食産業を取り巻く環境は年々厳しさを増している。原材料費の高騰、光熱費の上昇、人手不足。そんな逆風のなか、ビュッフェ・食べ放題という業態がこれほどまでに支持され続ける背景には、単なる「満腹」を超えた価値の提示がある。
しゃぶ葉が提供しているのは、食べる行為そのものの能動性だ。香味野菜を豚肉で巻いて特製ゴマだれに浸す。あるいは、中華麺を専用の出汁で茹で上げ、オリジナルラーメンを仕立てる。客自身がクリエイターとなり、好みの味を追求するプロセスそのものがエンタメとして機能している。株式会社すかいらーくホールディングスが磨き抜いたこのビジネスモデルは、もはや日本の外食文化の一つの到達点と言っていい。