関川村の名を全国に知らしめているもう一つの存在が、伝統の民芸品「猫ちぐら」だ。雪深い冬の農閑期を利用し、厳選された稲藁を手作業で一本一本地道に編み上げて作られる猫のおうちである。保温性と通気性に優れ、藁の香りが心地よいこの民芸品は、愛猫家たちの間で圧倒的な人気を誇る。
職人が数千回から数万回におよぶ手作業を繰り返して完成させるため、年間生産量は限られる。そのため、注文から届くまで数年待ちという状態が続いている。地域の伝統工芸品産業を守り伝える手仕事のぬくもりは、大量生産の時代において際立った輝きを放つ。入手するためには、「関川村猫ちぐらの会」への正規予約申込のほか、ふるさと納税の返礼品として申し込み枠を狙うルートが一般的だ。