Q1:冷房の効いた部屋にずっといたのに、体が熱くて汗が出ないのは熱中症ですか?
A1:十分に熱中症の可能性があります。いわゆる「室内型熱中症」です。冷房の設定温度が高すぎたり、湿度が70%以上あったりすると、体感温度が下がらず発汗機能が乱れます。また、前日からの睡眠不足や水分摂取不足により、知らないうちに脱水が進行していた場合、涼しい環境下でも体温調節が破綻することがあります。熱を測り、水分を自力で補給できない場合や意識がぼんやりしている場合は速やかに受診してください。
Q2:救急車を呼ぶべきか迷ったときはどうすればよいですか?
A2:意識がはっきりしていて汗も出ているが体調が悪いという段階であれば、各自治体の救急安心センター事業「#7119」(救急電話相談)にダイヤルしてください。専門の看護師や医師が緊急度を判定してくれます。ただし、「汗をかいておらず皮膚が熱い」「会話が成り立たない」「自力で起き上がれない」という症状がある場合は、#7119を挟む時間すら惜しいため、直ちに「119番」へ直接通報してください。
Q3:スポーツドリンクと経口補水液(OS-1など)はどちらを飲むべきですか?
A3:軽度の予防や運動時の水分補給にはスポーツドリンクも有効ですが、すでにめまいや倦怠感、脱水兆候が出ている状態であれば「経口補水液」を選択してください。経口補水液は水と電解質の比率が小腸で最も吸収されやすい黄金比(ブドウ糖とナトリウムのバランス)で調合されており、脱水状態の身体への吸収速度がスポーツドリンクよりも圧倒的に優れています。ただし前述の通り、意識障害がある場合は無理に飲ませてはいけません。
Q4:汗をかかない体質を改善して、熱中症を防ぐ方法はありますか?
A4:本格的な夏が到来する前の時期に「暑熱順化(しょねつじゅんか)」を行うことが極めて有効です。ウォーキングやジョギングなどの適度な有酸素運動、ぬるめのお湯への入浴(湯船に浸かる習慣)を日常的に行い、意図的に汗をかく機会を作ることで、汗腺が活性化し、早期にサラサラとした塩分濃度の低い汗をかける体質へと変化します。順化にはおよそ2週間程度を要するため、初夏からの計画的な準備が推奨されます。