計算のスピードを劇的に高め、定期テストや入試で制限時間を有効活用するための実践的テクニックを紹介します。
裏ワザ1:平方数(4, 9, 16, 25, 36, 49, 64, 81, 100)での一括割り算
素数(2や3)で何度も割る素因数分解は確実ですが、数字が大きいと時間がかかります。そこで、暗記している「平方数」で一気に割るのが実戦的な裏ワザです。
- $\sqrt{180}$ を処理する場合:即座に「$36 \times 5$」を見抜けば、一瞬で $6\sqrt{5}$ と求まります。
- $\sqrt{108}$ を処理する場合:「$36 \times 3$」より、一瞬で $6\sqrt{3}$ と導けます。
裏ワザ2:二重根号の係数「2」を強制的に生み出す技
$\sqrt{4 - \sqrt{12}}$ のように内側の根号前に2がない場合、中身から4を括り出して外に2を出します($\sqrt{12} = 2\sqrt{3}$)。一方、$\sqrt{3 - \sqrt{5}}$ のように中から偶数が出せない場合は、「全体を分母・分子 $\sqrt{2}$ 倍する」手法を用います。
$$\sqrt{3 - \sqrt{5}} = \sqrt{\frac{6 - 2\sqrt{5}}{2}} = \frac{\sqrt{6 - 2\sqrt{5}}}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{5} - 1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{10} - \sqrt{2}}{2}$$
裏ワザ3:近似値を瞬時に求める「一次近似」検算法
マークシート試験等で「求めたルートの値がおよそいくらか」を確かめたい場合、以下の近似式が極めて有効です。
$$\sqrt{A + b} \approx \sqrt{A} + \frac{b}{2\sqrt{A}} \quad (\text{ただし } A \text{ は最も近い平方数})$$
例えば $\sqrt{10}$ の場合、$A=9, b=1$ として代入します。
$$\sqrt{10} = \sqrt{9 + 1} \approx 3 + \frac{1}{2 \times 3} = 3 + \frac{1}{6} \approx 3.167$$
実際の $\sqrt{10} \fallingdotseq 3.162$ と極めて近い値が数秒で算出でき、計算ミスを即座に検知できます。