国会の食を語るうえで絶対に外せないアイコンが、数々の政治家や報道陣の胃袋を満たしてきた「国会カレー」です。
本館および会館内で提供されるカレーは、奇をてらったスパイスカレーとは一線を画す、どこか懐かしく深いコクをたたえた欧風ルーがベース。タマネギの甘みとブイヨンの旨味が凝縮されており、長丁場の委員会審議の合間に素早くエネルギーを補給できるよう、程よいとろみと喉ごしの良さが計算されています。かつて歴代総理が「勝負飯」として注文したエピソードも取材記録に多く残されており、政治ドキュメンタリーや記者の手記にも頻繁に登場します。
もう一つの目玉が、議員会館地下に出店している吉野家の存在です。羽田空港国際線ターミナルなどごく一部の店舗でしか提供されなかった「特製牛重」や「黒毛和牛重」を扱っていることで知られています。重箱に美しく敷き詰められた肉厚の牛肉と甘辛いタレのコンビネーションは、一般的な店舗の牛丼とは完全に別次元の仕上がり。1,500円前後という価格設定ながら、来館記念に注文する見学者が後を絶ちません。