会館の9階から10階を吹き抜け構造で占有するメインホールは、固定席と可動席(ロールバックチェア)を組み合わせた最大486席のキャパシティを備えています。
座席表の構造を見ると、前方のフラットエリア(平土間展開時)と後方の傾斜階段席に分かれています。客席の勾配がしっかりと確保されているため、後方座席からでもステージ上の登壇者やスクリーンへの視線が遮られにくく、「見切れ席が少ない」と参加者からの評価は上々です。車椅子スペースも導線上に確保されており、バリアフリー法に準拠した動線設計がなされています。ただし、最後列付近の端席では音響スピーカーの指向性によって中高音域の聴き取りやすさにわずかな差異が生じるため、音楽演奏を主目的に据える場合は事前のリハーサルによる音場チェックが推奨されます。
ビジネスユースで最も懸念されるのが「通信・電源インフラ」のスペックです。2026年現在の館内通信環境は、全館共通の無料公衆Wi-Fiが整備されているほか、各主要研修室やホールには基幹ネットワークからの有線LANポートが引き込まれています。
ただし、現場での実測検証において注意すべき現象が確認されています。数百名規模の大規模カンファレンスで、来場者全員が一斉に無料Wi-Fiへ同時接続した場合、帯域制限やセッション数の飽和によって通信速度の著しい低下(実測5Mbps以下への落ち込み)や一時的な切断が発生する点です。オンラインハイブリッド配信やZoomウェビナーを同時中継する主催者は、来場者向けフリーWi-Fiとは完全に分離された「配信専用の固定有線LAN回線」を申請し、バックアップ回線としてモバイルルーターを併用することが現場トラブルを防ぐ定石です。各会議室の電源コンセントは壁面および一部フロアコンセントに限定されるため、受講生がPCを持ち寄るハンズオン研修などでは、延長コードやドラムリールの事前持ち込みが欠かせません。