箕面船場阪大前駅の都市構造を決定づけているのが、単なる商業誘致にとどまらない「最高学府と公共知の直結」です。駅前広場の中核をなす大阪大学箕面キャンパスは、外国語学部や大学院人文学研究科を擁し、国際色豊かな学生や教員が行き交うアカデミックな空気を街にもたらしています。
その象徴ともいえるのが、駅デッキからシームレスにアクセス可能な箕面市立船場図書館です。この図書館は、箕面市と大阪大学が協定を結び、大学の「外国学図書館」と公立図書館が完全に統合された全国的にも極めて珍しいハイブリッド運営を行っています。蔵書数は約71万冊におよび、世界中の言語で書かれた貴重な文献から市民向けの児童書・実用書までが圧倒的なスケールで配架されています。
併設された箕面市立文化芸能劇場では、本格的なオペラやコンサートが開催され、市民のカルチャー活動の拠点として機能しています。現地を取材すると、休日の午前中には図書館内のカフェで洋書を広げる市民や、併設の学習スペースで熱心に机に向かう中高生の姿が日常的に見受けられます。歓楽街やパチンコ店などの遊興施設が一切排除された都市計画のもと、教育環境を最重要視する子育て世帯にとって、これ以上ない文教環境が形成されています。