大腸がんの血便は何色?鮮血なら痔と過信禁物!色別の危険度と見分け方

大腸がんの血便は何色?鮮血なら痔と過信禁物!色別の危険度と見分け方

大腸がんの血便は何色?鮮血なら痔と過信禁物!色別の危険度と見分け方についての最新情報をご紹介します。

排泄された便の色は、消化管のどの地点で出血が起きたのかを雄弁に物語っています。胃から肛門に至る消化管は約9メートルにも及び、血液が腸内を通過する時間と腸内細菌や胃酸による酸化の度合いによって、便の色彩は「鮮赤色」「暗赤色」「黒色」へと不可逆的に変化します。

まず、肛門に極めて近い部位に発生する直腸がんの鮮血症状は、トイレットペーパーに付着するような鮮やかな赤色を呈することが多いため、最も痔(特に内痔核)と誤認されやすい傾向にあります。出血直後に体外へ排泄されるため、血液が空気に触れて酸化する暇がないことがその理由です。

一方、大腸の深部であるS状結腸や下行結腸、さらに奥の上行結腸や盲腸に腫瘍ができた場合、大腸がんの便の色は暗赤色や赤黒い塊となって現れます。便が形成され腸内を進む過程で血液が便の内部へと練り込まれ、腸内細菌による分解や酸化が進むためです。ワインレッドのような濁った赤色や、レバー状の小さな血塊が混じるケースは、大腸の奥深くで病変が進行している強い警告と捉えなければなりません。

さらに、胃や十二指腸などの上部消化管からの大出血で知られる黒色便やタール便の原因ですが、実は盲腸や上行結腸など右側大腸からの微小出血が緩慢に続いた場合でも、便が真っ黒な海苔の佃煮のように変色することがあります。便の色が黒っぽいからといって「大腸がんではない」と除外することは臨床上、極めて危険な判断です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。