かつては1円玉を何千枚持ち込んでも1円は1円として口座に反映された。しかし現在の金融界において、現金の回収・輸送・計量・精査には莫大な人件費と設備警備費が費やされている。銀行業が直面するこの「現金インフラの維持費問題」は、最終的に利用者の負担という形で表面化した。
具体的には、窓口およびATMにおける硬貨の取扱枚数に応じた段階的な手数料体系が敷かれている。窓口では50枚までは手数料無料だが、51枚を超えた瞬間に550円以上の手数料が発生する。もし501枚の1円玉(501円分)を窓口に預け入れれば、1100円の手数料が差し引かれ、預金するどころか600円近くの赤字に陥る計算だ。