温泉旅行において宿泊料金の妥当性を測る二大要素は「湯」と「食」です。芦野温泉が他の観光旅館と一線を画しているのは、この両者がいずれも「身体の調律」という明確な哲学に基づいて設計されている点にあります。
まず代名詞とも言えるのが芦野温泉の薬草の湯の効能と評判です。当施設の名物である「那須芦野温泉の薬湯」は、生薬を独自調合した濃厚な薬草湯であり、湯船に身を沈めると数分で皮膚のデリケートな部位にピリピリとした強い刺激が走ります。この刺激は血流が急激に促進されている証拠であり、神経痛、リウマチ、頑固な冷え性、腰痛に悩む人々が全国から押し寄せる所以です。さらに、高アルカリ性の自家源泉との交互浴を行うことで、角質が軟化し、湯上がりには驚くほどの滑らかさと持続する保温効果を実感できます。
一方で、芦野温泉の料理・夕食プランの評判については、「豪華絢爛なブランド牛や舟盛りのような派手さはないが、一品一品が身体に染み渡る」という声が支配的です。地元の滋味豊かな野菜や栃木県産の素材を活かした和食会席は、薬湯で代謝が上がり、敏感になった内臓に負担をかけないよう塩分や油分が繊細にコントロールされています。「豪華な料理を食べ過ぎて翌朝胃もたれする」といった温泉宿にありがちな失敗がなく、滞在を重ねるほどに胃腸の軽さを感じられる点が高く評価されています。