長年親しまれているロングセラー商品のパッケージには、思わず誰かに話したくなる遊び心が無数に散りばめられている。代表格であるコアラのマーチでは、絵柄のバリエーションが数百種類にもおよび、中には滅多に出会えない「まゆげコアラ」や「盲腸コアラ」といった都市伝説級のキャラクターが存在する。
現代の食品製造業において、ここまで徹底してユーザーを楽しませる仕掛けを組み込む企業は稀だ。箱の開け口や裏面の細部、バーコードの周辺にまで忍ばされた隠しグラフィックは、ただ食べるだけでなく「探す、見つける、語り合う」という体験そのものをデザインしている証拠である。