見落とされがちな落とし穴が、「シートのどの段階で飲み忘れたか」という周期性の問題です。低用量ピルの一般的な28日周期(実薬21錠+休薬7錠、またはプラセボ7錠)において、最も妊娠リスクが跳ね上がるのは第1週(実薬の飲み始め)と第3週(休薬期間の直前)の飲み忘れです。
休薬期間の7日間は、薬の成分を体内に入れないことで意図的に人工的な消退性出血を起こす期間です。この7日間で卵巣はある程度回復に向かいますが、通常は8日目に新しいシートの実薬が入ることで再び排卵がブロックされます。しかし、第1週の立ち上がりで1〜2日飲み忘れると、実質的な休薬期間が8日〜10日へと勝手に延長されてしまい、休眠していた卵巣から卵子が飛び出す「予期せぬ排卵」を誘発してしまいます。
また、ピル飲み忘れ3週目に差し掛かっている場合、2錠以上忘れた段階で休薬期間を前倒しするか、逆に休薬期間を完全にスキップするかの選択を迫られます。休薬を挟まずに現在のシートの実薬を終えた翌日から新しいシートの実薬をそのまま継続して飲み始めることで、ホルモンの底割れを防ぐ手法が臨床ガイドラインでも推奨されています。