「無料だから」と軽い気持ちで立ち寄り、いざお湯から上がった段階で「足を拭く布がない」という現実に直面し、立ち往生する利用者は後を絶ちません。足湯の周辺にはペーパータオルや送風乾燥機が設置されていないことが通例であり、事前のタオル準備は必須です。
多くの施設では、併設された物産館のレジカウンターや、足湯のすぐ脇に設置された自動販売機でオリジナルロゴ入りフェイスタオルが150円〜300円前後で販売されています。旅の記念品としては手頃な価格設定ですが、売店が混雑していたり営業時間外だったりすると入手手段が断たれるため、車内やバッグの中に薄手の速乾タオルを常備しておくことが鉄則です。
もう一つの重大な落とし穴が「利用可能時間」の勘違いです。道の駅の駐車場や公衆トイレは24時間開放されていますが、足湯の利用時間は「日中のみ(例:午前10時〜午後16時または17時まで)」に限定されているケースが全体の8割以上を占めます。
これには衛生管理上の厳格な理由があります。不特定多数が直接肌を浸す足湯では、レジオネラ属菌の繁殖や沈殿物の堆積を防ぐため、日没後にすべての湯を抜き去り、高圧洗浄や塩素消毒を行う「完全換水」が日課となっています。夕暮れ時のドライブで「運転疲れを癒やそう」と立ち寄ったものの、すでに栓が抜かれて清掃中だったという失敗談は枚挙にいとまがありません。夕方以降に立ち寄る際は、事前に公式サイト等で当日の稼働状況を確認しておく姿勢が求められます。