利用者の間で根強く残る誤解が「ダウンロードしなければ、ブラウザで見るだけなら安全」という思い込みです。しかし、近年の海賊版サイトは閲覧そのものをトリガーとした攻撃手法を巧妙に組み込んでいます。
代表的な脅威がドライブバイワンス(閲覧時強制感染)と仮想通貨マイニング被害です。違法サイトを開いた瞬間、バックグラウンドで不正なJavaScriptが実行され、ユーザーのスマートフォンやPCのCPUリソースを無断で使用して暗号資産のマイニングを行わせる「クリプトジャッキング」が仕掛けられます。これにより、「バッテリーが異常に発熱して急激に劣化する」「動作が極端に重くなり強制終了する」といった物理的被害が直ちに発生します。
さらに深刻なのがフィッシング詐欺による個人情報流出です。漫画のページをめくる操作の合間に「ウイルスに感染しました」「システムを更新してください」といった偽のセキュリティ警告を突如ポップアップさせ、不正なプロファイルのインストールやクレジットカード情報の入力を誘導する手口が横行しています。正規の広告ネットワークから排除された違法サイトには、アンダーグラウンドな詐欺業者やマルウェア配布者の悪質な広告しか掲載されないため、ページにアクセスした時点で重度のサイバー攻撃に晒されていると認識しなければなりません。