萬金飴のルーツを辿ると、南北朝から室町時代(延文年間)にまで遡ります。当時、野州(現在の栃木県)の領主であった小田重治が、朝廷への献上薬として調整したのが萬金丹の始まりと伝えられています。
江戸時代に入り、庶民の間で「お伊勢参り」が大流行すると、伊勢路を歩く旅人の足腰の疲れや風土病、腹痛を癒やす霊薬として萬金丹の名は全国へと轟きました。街道沿いには多くの萬金丹を扱う薬問屋が立ち並び、旅人は道中の安全を祈願しながらこの薬を買い求めたと記録されています。
長い年月を経て、その生薬調合の知恵を「より身近に、現代の暮らしに溶け込む形へ」と昇華させて誕生したのが萬金飴です。何百年もの間、旅人の健康を守り続けてきた歴史の重みが、一粒の飴の中に凝縮されています。