気円斬最強説を語る上で必ず議論に上がるのが、「完全体セルには通用しなかった」という反論です。アニメ『ドラゴンボールZ』第168話において、激怒したクリリンが完全体セルの無防備な首へ背後から気円斬を直撃させるも、火花を散らして円盤が粉砕され、セルは微動だにせず振り返るという象徴的なシーンが存在します。
しかし、この描写は原作漫画には一切存在しない「完全なアニメオリジナル演出」です。当時のアニメ制作陣がセルの圧倒的な絶望感を視覚的に強調するために盛り込んだシーンであり、鳥山明氏が構築した原作の切断ルールとは矛盾を孕んでいます。
実際、原作の魔人ブウ編では、アルティメット悟飯を吸収した最強状態のブウに対し、通常状態の孫悟空が放った気円斬が見事に胴体を切断しています。ブウの戦闘力は完全体セルを遥かに凌駕しているため、原作準拠の設定においては「気円斬の切断力はセルの首すら切断できた」と結論付けるのが妥当です。