「商用利用フリー」「完全無料」と明記されている素材であっても、無条件・無制限に自由な使い方が許されているわけではない。利用規約の誤認による著作権侵害トラブルは、個人のみならず企業や自治体でも後を絶たない。
最も注意すべきは「点数制限」と「商用利用の定義」だ。例えば大手無料素材サイトでは、商用デザイン(有料販売するグッズ、企業の収益に直結するLPやチラシなど)において、1つの制作物あたりに使用できる無料素材の点数に上限(例:20点まで)を設けているケースが多い。これを超えて使用する場合は有償ライセンスの購入が必要となる。
また、素材そのものを再配布・転売する行為、ロゴマークや商標登録への流用、素材をベースにしたLINEスタンプの販売などは、ほぼすべての規約で厳格に禁止されている。近年では、生成AIの学習データとしての無断読み込みを禁じる条項を盛り込むプラットフォームも定着した。
無料素材をダウンロードする際は、「クレジット表記の要否」「トリミングや色変更などの改変許可範囲」「商用媒体の許諾基準」の3点を必ず利用規約原文で確認する癖をつけておく必要がある。