凌介を取り巻く協力者たちもまた、それぞれが誰にも言えない闇を抱えていた。凌介の部下として献身的に支え続けた二宮瑞穂を演じたのは芳根京子だ。冷静沈着で頼れる存在でありながら、過去に姉を失ったトラウマと、事件関係者との知られざる接点が浮き彫りになるにつれ、視聴者の疑心暗鬼を大いに煽った。
一方、ITベンチャーの若き旗手であり、失踪した娘・光莉の恋人でもあった橘一星(佐野勇斗)の二面性も鮮烈だった。知性を武器に凌介をサポートする頼もしい味方に見えた一星だが、その裏では自作自演の狂言誘拐や脅迫に関与するなど、野心と保身にまみれた危険な素顔を覗かせる。
善と悪、光と影。登場人物全員が怪しい行動の動機を持ち合わせていたからこそ、物語の焦点は最後まで絞り込めず、考察の渦は加速度的に広がっていった。