インターネット上で長年議論の的となっているのが、「誰がどのような基準で選んでいるのか」という選考プロセスの真相です。この点を正しく理解するには、米国の映画批評家TC Candlerが主宰する本家「世界で最も美しい顔/ハンサムな顔100人」と、2019年に展開された地域特化版「TCCAsia(LikeTCCAsia)」の構造的な差異を知る必要があります。
本家TC Candlerは「主観的な美の多様性と優雅さ」を掲げ、主宰者グループの推薦と選考委員会による選定を前面に出しています。これに対し、TCCAsiaはアジア市場、とりわけ世界最大のSNSユーザー数を抱える中国(Weibo)や東南アジア(Instagram、Facebook)を主戦場として展開されました。
TCCAsiaの公式アナウンスメントおよび運営プロセスを精査すると、ノミネート者の選出から順位付けに至る過程で「一般ユーザーによるハッシュタグ投票」「投稿へのいいね数・リツイート数(エンゲージメント数)」が極めて高い比重を占めていたことが判明しています。完全な覆面審査員によるクローズドな評価ではなく、実態は「ファンダムによるSNS拡散力と熱狂度を反映したエンタメコンテスト」という側面が色濃いのが実情です。