バーベルの軌道とグリップ幅のズレも、肩関節を破壊する主要因となります。特に危険なのが、バーベルを鎖骨や胸の高い位置に向かって垂直に降ろしてしまう動作です。この軌道では上腕が体幹に対して90度近くまで開き、肩関節の内旋とインピンジメントを誘発します。
安全なフォームを維持するための基本原則は以下の3点です。
- 肘の角度:体幹に対しておよそ45度〜75度の角度を保ち、脇を適度に締める。
- バーを降ろす位置:乳頭ラインからみぞおち(胸骨下部)のあたりを目安に斜め前方へ降ろす。
- 適切な手幅:バーが胸に触れたボトムポジションで、前腕が床と垂直になる幅に設定する。
手幅が広すぎるワイドグリップは大胸筋外側への刺激が増えるものの、肩関節へのトルクが跳ね上がります。肩に違和感があるトレーニーは、まず指1〜2本分内側に手幅を狭め、ボトムで前腕がブレない位置へと調整することが推奨されます。