Q1:HPVワクチンを接種した後、腕の痛みや副反応が心配です。安全性はどう評価されていますか?
A1:国内外の大規模疫学調査(厚生労働省の副反応検討部会や名古屋市の大規模調査など)において、HPVワクチン接種後に報告された多様な症状(広範な疼痛や運動障害など)とワクチン接種との間に統計学的な因果関係は証明されていません。一般的な副反応としては注射部位の痛み・腫れ・赤み、一時的な発熱や迷走神経反射(立ちくらみ・失神)などがありますが、医療機関での接種後30分の安静観察により適切に対処可能です。
Q2:子宮頸がん検診で「軽度異形成(CIN1)」と診断されました。すぐに手術が必要ですか?
A2:直ちに手術を行う必要はありません。軽度異形成の約70〜80%は、1〜2年以内に免疫の働きによって自然治癒(ウイルス排除・正常細胞へ復帰)します。進行を早期に捉えるため、3〜6カ月ごとに定期的な細胞診やコルポスコピー検査を受け、医師の指導のもとで慎重に経過観察(フォローアップ)を続けることが標準治療となります。
Q3:男性がHPVワクチンを自費で接種する場合、どのようなメリットと費用がかかりますか?
A3:男性が接種することで、尖圭コンジローマの予防(約90%)、中咽頭がん・肛門がん・陰茎がんのリスク低減が期待できます。また、自身がキャリアとなって将来のパートナーへ感染させるリスクを防ぐ大きな公衆衛生的メリットがあります。国内で男性接種が承認されている製剤(ガーダシル等)の場合、全3回の接種で合計約5万〜6万円前後の自費診療となります(一部助成を行う自治体を除く)。