1990年代に一世を風靡した映画『ベートーベン』を記憶している人も多いだろう。監督ブライアン・レヴァントの手によって生み出されたこのファミリーコメディ映画は、主人公の父親役チャールズ・グローディンが巨犬の巻き起こす大騒動に翻弄される姿をユーモラスに描いた。劇中でスクリーンいっぱいに飛び散る凄まじい唾液の描写は、世界中の観客に強烈なインパクトを与えた。
現在、NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスで本作を改めて観直すと、CGに頼らない実物大のダイナミックな演技と、よだれまでをもコミカルな演出に昇華させた映像美に驚かされる。スクリーンの中で繰り広げられた暴れぶりは、大型犬飼育・ケアのリアルな魅力を伝える教典でもあった。