インターネット上の掲示板やSNSでは、「なぜうちの県(市)にはロイズの移動販売車が一度も来ないのか?」「もっと頻繁に来てほしい」という声が絶えません。この「来ない理由」の背景には、ロイズの徹底した品質管理と物流設計上の合理的な判断が存在します。
最大の理由は、「冷凍・冷蔵サプライチェーンの維持限界とデポ(物流中継拠点)の配置」です。ロイズの生チョコレートは極めてデリケートであり、車内での厳格な温度管理(10℃以下)はもちろん、移動販売車へ商品を随時補充するための地域保冷倉庫(バックアップデポ)がルート上に確保されていなければ巡回スケジュールを組むことができません。
さらに、出店を受け入れる商業施設側の物理的条件も影響します。ロイズの移動販売車は大型トラック仕様の車両であるため、以下の条件をクリアする必要があります。
- 車両サイズ(中型〜大型トラック規格)を受け入れ可能な導線と耐荷重
- 車載冷蔵ショーケースを常時稼働させるための専用外部電源(または大容量発電設備の許可)
- 購買客の安全な待機列(キューイングスペース)の確保
- 近隣の常設取扱店舗(空港・百貨店催事)との商圏バッティング回避
「来ない地域」は単に見捨てられているのではなく、物流中継地点からの距離や、トラック規格に見合う商業施設の受入枠などの物理的制約によるものです。逆に言えば、条件を満たす大型イオンや道の駅が新設された地域には、数年越しで初巡回が実現するケースが頻繁にあります。