書店で見かけるもうひとつの判型「新書」や、急速にシェアを伸ばす「電子書籍」との関係性についても整理しておく必要があります。
新書(新書判:103×182mm)は、縦に細長い独特の形状を持ちます。文庫本と混同されがちですが、新書は基本的に「最初からそのサイズで書き下ろされた専門知識・時事解説・教養書」が主軸です。小説などのフィクションを普及版として再構成する文庫本とは、取り扱うジャンルと刊行の出自が根本的に異なります。
また、電子書籍(Kindleや各種電子ストア)の台頭により、フォーマットの選択肢はさらに多層化しました。電子書籍は単行本と同日に配信開始されるケースが多く、物質的なサイズや重量の制約を受けないというメリットがあります。しかし、価格設定は単行本配信時は単行本準拠(10〜20%程度の割引)、文庫発売後は文庫版電子書籍へと切り替わるなど、紙の出版スケジュールと連動している点が特徴です。