小樽市総合博物館の本館と運河館の違いは?見どころと所要時間を徹底比較

小樽市総合博物館の本館と運河館の違いは?見どころと所要時間を徹底比較

小樽市総合博物館の本館と運河館の違いは?見どころと所要時間を徹底比較についての疑問解決ガイドをご紹介します。

本館が位置する手宮の地は、1880(明治13)年に北海道初の鉄道(官営幌内鉄道)が開通した起点であり、まさに「北海道鉄道発祥の地」です。広大な敷地に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、堂々たる赤煉瓦造りの「旧手宮鉄道施設」群です。この機関車庫一号・三号や危険品庫、転車台などの産業遺産は、国の重要文化財に指定されており、明治期の鉄道土木技術を今に伝える貴重な現物史料として国内外から高い評価を受けています。

本館最大のハイライトといえるのが、蒸気機関車アイアンホース号の運行です。1909(明治42)年にアメリカのH.K.ポーター社で製造されたこの蒸気機関車は、幾度の修繕や大規模なボイラー改修工事を乗り越え、車齢110年を超えた現在も煙を上げて構内軌道(片道約400メートル)を力強く走行しています。

現地取材班が確認した運行データによると、アイアンホース号の運行状況は原則として夏期営業期間(4月下旬〜10月下旬頃)の土日祝日および夏休み期間を中心に、1日2〜3回(11:30、13:30、15:30など)設定されています。乗車料金は入館料に含まれており、追加料金なしで本物の蒸気機関車が牽引する客車に揺られる体験ができるのは、全国的に見ても極めて稀有な特権です。折り返し地点で転車台に乗り、人力と機械の動力によって機関車が方向転換する一連の流れは、鉄道ファンのみならず子どもたちの歓声を集める絶好のシャッターチャンスとなっています。

さらに屋内展示場には、鉄道記念物である「しずか号(7100形蒸気機関車)」をはじめ、往年の特急気動車キハ82系、過酷な北国の冬と闘い抜いたキ100形雪かき車(ラッセル車)やロータリー車など、北海道を駆け抜けた名車両が約50両も保存されています。敷地内を歩くだけで、大正から昭和にかけての日本の高度成長と開拓史を肌で体感できる設計になっています。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。