キャラクターイラストに劇的なエモーションを吹き込むのが「風の表現」です。静止した立ち絵であっても、髪の毛に動きを与えるだけでシーンの空気感やドラマ性を一気に引き上げることができます。
風になびく髪イラスト描き方をマスターするための核心は、「布のリボンが風を受けてたなびく動き」を模倣することです。髪の毛を硬い棒として描くのではなく、風の強さに応じてしなる柔らかいリボンとして捉えます。毛先に向かうにつれて波打つリズムを小さくし、風上から風下へと流れるベクトルを一貫させることが破綻を防ぐ鉄則です。
すべての毛束を同じ方向に流すのではなく、一部の細い後れ毛を逆方向に小さく巻き込ませたり、空気抵抗でふわっと浮き上がらせる「カウンターの動き」を加えることで、画面の中にリアルな風圧と立体的な空間が立ち現れます。