もし第4の空間軸を自在に移動できる「4次元人」が存在した場合、3次元に閉じ込められている私たちには魔法や超常現象としか思えない事象が次々と発生します。
2次元の平面人が頑丈な「正方形の壁」で囲まれた金庫に宝物を入れたとしても、3次元の私たちは「上から手を入れて」壁を一切傷つけることなく宝物を取り出せます。平面人から見れば、密室から宝物が忽然と消滅したように見えます。
これを4次元人に置き換えると、驚くべき現象が成立します。
- 密室からの完全脱出・物質透過:4次元人は、コンクリートで四方・上下を完全に密閉された3次元の部屋から、第4の空間方向を経由して壁に触れることなく脱出できます。
- 非切開での体内手術:人間の皮膚や筋肉を切開することなく、4次元方向から直接手を伸ばして体内の腫瘍や結石を摘出できます。
- 左右の反転現象:紙に描かれた右向きの矢印(2次元)を紙から持ち上げて裏返し、再び紙に戻すと左向きになるのと同様に、3次元の人間を4次元空間で反転させて戻すと、心臓の位置が右胸にある「左右完全反転人間」に変化します。
国民的キャラクターであるドラえもんの「四次元ポケットの仕組み」も、まさにこの幾何学的原理に基づいています。外見は小さな布製の半円形ポケットですが、その開口部は「4次元空間の広大な収納領域」へと繋がっているため、自分の体よりも遥かに巨大なひみつ道具を際限なく格納できるという設定です。