鉄道趣味の世界において、この列車の運行情報は常に最高レベルの関心事だ。通常、臨時列車の詳細な時刻表は専門誌『鉄道ダイヤ情報』(交通新聞社)などに掲載されるが、警備上の理由から本番のダイヤが公にされることは絶対にない。
それでも歴戦の鉄道ファン・鉄道趣味層は、車両の送り込み回送の動きや沿線の警備配備状況、駅構内の案内板の変化などから運行を察知する。しかし現場では、フラッシュ撮影の厳禁や黄色い線の内側での待機、警察官の指示への完全従順といった暗黙の鉄則が徹底される。一目その神々しい姿をカメラに収めたいという熱気と、運行を絶対に妨害してはならないという敬意が交錯する独特の空間が、沿線の各所に生まれるのだ。