100円ショップのコストパフォーマンスは圧倒的だが、文房具・事務用品業界の歴史を築いてきた専門メーカー品との間には確かな仕様の差が存在する。日本で初めてプラスチック字消しを開発した株式会社シードや、MONOブランドで知られる株式会社トンボ鉛筆の砂消しゴムと比較すると、研磨粒子の均一性とゴム基材のコシに職人技の違いが浮き彫りになる。
専門メーカーの製品は、研磨剤の粒度が極めて均一にコントロールされており、紙へのアタックが一定で毛羽立ちが最小限に抑えられる。一方、ダイソーの製品は研磨力がやや粗削りでダイレクトに効く傾向があり、広い面積を素早く削る用途やラフな紙面に向いている。精密な製図や薄手の帳簿を修復するなら老舗の銘品、日常のメモ修正や簡易的なクリーニング用途ならダイソー、という明確な使い分けが賢明だ。