難役や実写化キャラクターを演じる際、なぜ山田涼介はこれほどまでに観客を納得させられるのか。その秘密は、徹底した役への自己没入と、スクリーン上で放つ強烈な存在感にある。
役作りにおいて彼は、原作の漫画や台本を徹底的に読み込み、キャラクターの呼吸や歩き方、視線の動きに至るまで細部を設計する。同時に、アイドルとしての活動で長年培ってきた「魅せる」感覚と、カメラの前に立った瞬間に自身を消し去る俳優としての集中力が、絶妙なバランスで融合しているのだ。
華やかなルックスに甘んじることなく、泥にまみれ、傷つき、泥臭く泥濘を這い進む役柄ほど、彼の内面にある泥臭い情熱が鮮やかに光り出す。