医療機関に到着すると、問診とバイタル測定に続いて迅速な画像診断・血液検査が展開される。内臓のリアルタイムな状態を非侵襲的に把握するため、まずはベッドサイドで腹部超音波検査が行われることが多い。胆嚢の腫れや胆石、腎臓の腫大(水腎症)、腹水の有無などがわずか数分でスクリーニングされる。
より詳細な病変の局在や腸管の微細な変化、出血源を特定するために決定打となるのが腹部CT検査だ。近年のマルチスライスCTは、数秒の息止めで腹部全体のミリ単位の断層像を描出可能であり、急性腹症の確定診断において不可欠な存在となっている。日本消化器病学会の診療指針に基づき、造影剤を用いたCT検査によって腸管虚血や血管病変、微小な穿孔も見逃さず捉える体制が整えられている。
血液検査データ(白血球数やCRPなどの炎症反応、腎機能・肝機能数値)とこれらの画像所見を統合し、内科的治療(抗生剤投与や点滴安静)で対応可能か、あるいは外科的処置が必要かが速やかに判断される。