倉敷市真備町は、奈良時代に二度にわたり唐へ渡り、右大臣にまで登りつめた学者・政治家である吉備真備の生誕地と伝えられています。この偉人の遺徳を偲び、日中友好と歴史教育の拠点として1986(昭和61)年に開園したのが「まきび公園」です。
園内に足を踏み入れると、日本の一般的な回遊式庭園とは一線を画す、唐代や明・清朝の建築様式を取り入れた白壁と朱塗りの建造物が目を引きます。中国西安市(かつての長安)との歴史的つながりを象徴する石造建築やアーチ橋、六角亭などが配置され、まるで異国の庭園へタイムスリップしたかのような静謐な空間が広がっています。
特に敷地中央に位置する池「檮湖(とうこ)」の周辺は、水面に映り込む楼閣と周囲の借景が見事に調和しており、まきび公園の見どころとして外せない絶景ポイントです。