千日回峰行でトイレはどうする?断食断水の堂入りと排泄の全真相

千日回峰行でトイレはどうする?断食断水の堂入りと排泄の全真相

千日回峰行でトイレはどうする?断食断水の堂入りと排泄の全真相についての真相をお届けします。

飲水が一切禁じられる堂入りにおいて、唯一水分に触れることが許されるのが「うがい(口すすぎ)」です。これは喉の粘膜が乾燥で張り付き、24時間体制で続けられる不動真言の読経や声明が不可能になるのを防ぐための処置です。

しかし、このうがいには水分補給の意図は一切排除されています。堂入りを支える助法僧(所化)が器に水を注ぐ際、水受け用の器と吐き出した水の量を天秤や升を使って厳密に計量します。口に含んだ水が喉を潤したあと、吐き出された水量が開始前より1滴でも減っていれば「水を飲んだ(行の失敗)」とみなされる絶対的な掟が存在します。

歴代の行者が残した記録によると、極限の渇きに襲われた舌や口腔粘膜はまるで紙やすりのようにざらつき、水を含むだけで激痛が走るといいます。さらに、口に含んだ水を反射的に飲み込んでしまわないよう、全身の神経を研ぎ澄まして吐き出さなければなりません。水分を吸収できない身体は皮下脂肪と筋肉を分解して代謝水を捻出するため、体重は9日間で10キロ以上も急激に減少します。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。