火のないところに煙は立たないと言われますが、「元妻が存在する」というデマがここまで拡散した背景には、芸能情報特有の情報のねじれが存在します。
第一の要因は、彼が演じてきた役柄の強い印象です。大河ドラマ『龍馬伝』での高杉晋作役や映画『るろうに剣心』での四乃森蒼紫役など、重厚な男性像を演じる一方で、現代劇では複雑な家庭の父親や冷徹なエリート夫を演じる機会が多くありました。視聴者の脳内で「作品内の家庭」と「現実の伊勢谷友介」が無意識にリンクし、既婚者だという誤認を補強しました。
第二の要因は、世界的ファッションデザイナーである故・山本寛斎氏との関係です。伊勢谷氏と山本寛斎氏は異母兄弟という関係にあり、父親が同じでありながら年齢差が30歳以上離れていたという極めてユニークな家族構成を持っています。この複雑な家系図や父親の多婚歴に関するワイドショーの解説がネット上で断片的に切り取られ、「伊勢谷友介自身に複数の婚姻歴がある」とすり替わって伝播したのが実情です。