心理学における表情分析の進展は、現代のポップカルチャーやエンタテインメントの現場にも大きな影響を与えてきた。かつて一世を風靡したドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』は、エクマン博士の研究をベースに制作され、相手の微表情から嘘や秘めた感情を暴く心理サスペンスの最高峰として知られる。この作品をきっかけに、一般層の間でも「表情を読む」ことへの関心が飛躍的に高まった。
一方で、人間の内部感情を擬人化して描いた名作アニメ『インサイド・ヘッド』のように、感情の多様性と相互作用を優しく説くコンテンツも根強い人気を誇る。現在、NetflixやAmazon Prime Videoといった世界的なストリーミングサービスでは、人間の複雑な心理をテーマにした実写ドキュメンタリーやサスペンス映画が多数配信されており、現代人がいかに他者の感情やノンバーバルなメッセージ解読に惹きつけられているかを物語っている。