MLBをはじめとする現代プロ野球において、ツーシームが重宝される背景には明確なデータ的根拠が存在します。トラッキングシステム(Statcast等)の解析により、バレルゾーン(安打・長打になりやすい打球角度と初速)を外すための最も効果的な手段が「手元で沈むファストボール」であることが証明されたためです。
メジャーリーグのゴロアウト率において、卓越したツーシームを操る投手はゴロ率50〜60%以上を安定して記録します。長打リスクを徹底排除し、投球数を最少化して効率よくイニングを消化する打たせて取る投球術の理由がここにあります。特に球数制限が厳格な現代野球では、1打席あたり3球以内で内野ゴロに仕留められるツーシームは、先発投手のQS(クオリティ・スタート)達成率を引き上げる最大の武器となっています。