ネット検索で「ゲスの極み乙女」と入力すると、サジェスト候補に「解散」「解散理由」といった不穏な単語が並びます。結論から明言すれば、ゲスの極み乙女は一切解散していません。公式ファンクラブの運営や楽曲制作、単発フェス出演や周年記念企画など、彼らは現在も強固なバンドシップを維持しながら稼働を続けています。
では、なぜ解散説がこれほど根強く囁かれ続けるのか。その背景には、大きく分けて3つの要因が存在します。
第1に、地上波テレビ出演の限定化とデジタルシフトです。ブレイク期の2014〜2015年にはゴールデン帯の音楽番組へ頻繁に出演していましたが、現在はストリーミング配信やYouTube、単独ライブ、大型音楽フェスを主戦場に据えています。一般的なライト層がテレビ画面で見かける機会が減ったことで、「見かけない=解散した」という安易な短絡思考が生じました。
第2に、各メンバーのソロ活動があまりに突出した成功を収めている点です。ドラムのほな・いこかが本名の「さとうほなみ」として映画やドラマの主演を飾り、川谷絵音が5つ以上のバンド・プロジェクトを同時並行で走らせるなど、個々の看板が巨大化した結果、「本隊のバンドは休止あるいは解散状態にあるのではないか」という誤解を招いています。
第3に、2016年に経験した一時的な活動休止の記憶と、2022年に行ったバンド名の改名騒動です。過去のセンセーショナルな活動休止報道の印象が強く残っている層が、後のトピックと混同している実態が浮き彫りになっています。