放送当時から現在に至るまで、初見の視聴者がミスリードされやすいのが「三郎は事件の被害者なのか、それとも犯罪に加担していたのか」という点です。物語前半に散りばめられた不穏な伏線が、中盤以降に鮮やかに覆るプロセスを以下の比較検証データで振り返ります。
雑居ビル火災における「犯人」は存在せず、原因は老朽化した配電盤からの漏電失火でした。そして三郎の背中に残されていた格子状の火傷は、意識を失った若者たちをおぶって燃え盛るフロアから脱出させる際、熱せられた非常階段の柵やドアを背中で必死に押し開けようとして焼き付いたものでした。
病院で一命を取り留めた生存者の証言により、決定的な真実が裏付けられます。「あいつが、俺たちを一人ずつ背負って外に出してくれた」「三郎がいなかったら、全員死んでいた」。三郎は容疑者でも犠牲者でもなく、自らの命を投げ打って仲間を救い続けた英雄だったのです。遺体の声を聞き逃さなかったミコトたちの鑑定が、青年の尊厳を最悪の汚名から救い出しました。