えくぼとは?筋肉の変異説の真相と種類・遺伝確率をプロが徹底解剖について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。
えくぼと一口にいっても、その現れる位置や関与する筋組織によって、顔立ちに与える印象は劇的に異なります。頬の中央にできる王道のものから、目元近く、口元、さらには顎先まで、代表的なえくぼの種類一覧を整理しました。
種類・名称主な発生部位・関与筋相手に与える視覚的印象解剖学的特徴と注意点頬えくぼ(王道型)頬の中央付近
(大頬骨筋・笑筋)愛らしさ、若々しさ、可憐さ最も一般的なタイプ。大頬骨筋の二股分岐が真皮を垂直に引っ張ることで出現する。インディアンえくぼ目の下〜頬骨の高い位置
(大頬骨筋上部・眼輪筋)無邪気、天真爛漫、快活さ横に線状に入るケースが多い。加齢による「ゴルゴ線(ミッドチークライン)」と混同されやすい。口角えくぼ口角のすぐ横または下
(口角下制筋・笑筋)上品さ、知性、小悪魔的な魅力控えめに小さく現れることが多い。日常会話の細やかな動きでも強調される。片方だけのえくぼ左右どちらか一方の頬
(片側の筋分岐・靭帯)ミステリアス、個性派、アンニュイ表情筋の発達差や咀嚼癖、骨格の非対称性によって片側のみに組織癒着が生じる。顎えくぼ(割れ顎)下唇の下〜顎先中央
(オトガイ筋)意志の強さ、彫りの深さ、成熟感下顎骨の左右癒合不全やオトガイ筋の離開が直接的な原因。頬のえくぼとは成因が異なる。
特にユニークな存在感を放つのがインディアンえくぼです。頬骨のやや高い位置に横向きの筋(スジ)状にくぼみが入るため、ネイティブアメリカンのフェイスペイントを想起させることから名付けられました。笑った瞬間にクシャッとした少年少女のような無邪気さを演出できる反面、加齢によって皮下脂肪が下垂すると、いわゆる「ゴルゴ線(ミッドチークライン)」と境目が曖昧になり、老け見えの原因と誤認されやすい側面も持ち合わせています。
また、欧米で「尻割れ顎(Cleft chin)」として知られる顎えくぼの原因は、表情筋の分岐というよりも、胎児期における下顎骨の左右癒合プロセスの名残、あるいはオトガイ筋の左右の離開にあります。骨格と厚い筋組織が直結しているため、頬のえくぼのように柔らかく動くのではなく、静止時にも一定のくぼみが刻まれるのが構造上の決定打です。