瀧脇笙古という表現者を語るうえで、避けて通れないのが群を抜いたアスリート能力です。女性アイドル界において「スポーツが得意」と公言するタレントは少なくありませんが、彼女が残してきた記録は専門家をも唸らせるレベルに達しています。
象徴的なトピックが、東京マラソン2023での激走です。彼女はこの大舞台において、目標として掲げていた「サブ4(4時間切り)」を見事にクリアし、3時間57分07秒という公式記録で完走を果たしました。一般社団法人日本ランニング協会の統計データに照らし合わせても、一般女性ランナーでフルマラソンのサブ4を達成できる割合は全完走者の上位十数パーセントに過ぎません。日々のハードなダンスレッスンに加え、早朝や深夜の自主トレーニングを愚直に継続したからこその快挙でした。
さらに視聴者の度肝を抜いたのが、TBS系の大型特番『SASUKE』への参戦です。女性タレント枠の挑戦にとどまらず、大会前には専用のトレーニング施設に通い詰めて握力や体幹を強化。当時の密着取材や番組公式インタビューにおいて、彼女は「アイドルだからここまででいい、とは思われたくない」と決意を語っていました。難関エリアに対峙した際の鬼気迫る表情と無駄のない身体の使い方は、お茶の間の視聴者や長年のSASUKEファンからも「本気の挑戦者」として深いリスペクトを集める契機となりました。