進撃の巨人に登場する「九つの巨人」の中で、女型の巨人は極めて特殊な立ち位置を占めています。特定の単一ステータスに極振りされた鎧の巨人や超大型巨人と異なり、走攻守のすべてが高次元でまとまった機動力重視のバランス型です。
特筆すべきは、打撃の瞬間に肉体の一部のみをダイヤモンド並みの硬度に変える部分硬質化の技術です。リヴァイ兵士長率いる旧リヴァイ班との戦闘で見せた、うなじの瞬間防御や蹴り技への硬質化付与は、アニ本人の卓越した蹴術と合わさることで調査兵団屈指の精鋭たちを瞬時に全滅させる脅威となりました。
さらに、無知性巨人を引き寄せる叫びの力も戦況を一変させる切り札でした。始祖のように巨人を意のままに操ることはできないものの、広範囲の巨人を狂乱状態で呼び寄せ、自らの肉体を捕食させることで包囲網を脱出するという、合理的かつ命がけの戦術を可能にしています。
そして物語終盤で明かされた最大の特性が、他巨人の肉片を取り込むことでその能力の一部を極めて容易に発現できる「模倣・適応の汎用性」です。硬質化や叫びの応用も、マーレの研究機関による実験とアニの高い適応力によって獲得されたものでした。