かつて少年野球や漫画の世界では「ライパチ(8番・ライト)」という言葉に象徴されるように、右翼手は守備が苦手な選手が守る場所という偏見がありました。しかし、ライト守備軽視の真相を紐解くと、現代野球ではこの考え方は完全に過去のものとなっています。
右翼手には「三塁への進塁を防ぐ強肩(サードへのレーザービーム)」が必須であり、右打者の流し打ちによる鋭いスライス打球や、強打の左打者が放つ強烈な引っ張りのライナーを処理する高い空間認知能力が求められます。ライトが後逸すれば即座にランニングホームランのリスクを伴うため、決して気の抜けないポジションです。
近年のプロ野球守備力評価基準では、打球の滞空時間と守備位置からの移動距離をトラッキングする「OAA(Outs Above Average)」などの最新指標が重視されます。これにより、右翼手や三塁手(サード)の守備力がいかに失点抑止に貢献しているかが客観的に証明され、外野すべてのポジションにハイレベルな走力と捕球技術が求められる時代になっています。