2026年1月にデジタルクリエイターおよび一般ユーザー計500名を対象に実施された「ビジュアル嗜好トレンド調査」によると、アバターや待受画面に動物イラストを採用しているユーザーのうち、パンダを選んでいる層の割合は全体の28.4%を占め、猫(34.2%)に次ぐ第2位にランクインした。
特に顕著な変化を見せているのが、支持される「絵柄の傾向」だ。5ちゃんねるのデザイン板や知恵袋の相談履歴、X(旧Twitter)のリアルタイム投稿を分析すると、かつて主流だった「原色を多用した派手なカートゥーン調」から、明確に2つの極化トレンドへとシフトしている実態が浮き彫りになる。
第1のトレンドは、圧倒的な支持を集めるゆるい手書きパンダイラストだ。脱力感のある一本線や、わずかに掠れたような手書きタッチの質感が好まれる。「仕事用のSlackやLINEのグループアイコンにしておくと、棘のない穏やかなコミュニケーションが成立する」(都内IT企業勤務・28歳女性)、「きっちり描き込まれたイラストよりも、適度な抜け感があるほうが自分を演じすぎずに済む」(大学生・21歳男性)といった声が示す通り、デジタル社会における対人緊張を和らげる防護壁として機能している。
第2の潮流が、白黒パンダイラストおしゃれ路線の台頭である。あえて背景をダークグレーやオフホワイトに沈め、極細のラインアートや幾何学的なシルエットで表現したミニマルデザインだ。これがパンダのスマホ壁紙イラストとしてビジネスパーソンの間で愛用されている。「OLED画面の省電力にも寄与し、通知画面を開くたびにクスッと笑える」「人前でスマホを開いても幼稚に見えない」という実利的な満足度が、確固たるユーザー層を形成している。