順風満帆に見えたキャリアに最初の変調が訪れたのは、2024年3月末のサンデースポーツ降板でした。改編に伴うキャスター交代と説明されたものの、当時から局内では彼女のSNS運用や私生活の発信スタンスを巡って上層部との間に温度差が生じていたと、番組関係者は証言します。当時、彼女が開設していた個人関連アカウントでの発信が、NHKの内規である「職員の私的な情報発信ガイドライン」に抵触するのではないかとの議論が水面下で燻っていました。
決定打となったのが、同年夏のパリオリンピック中継でした。開会式直前の中継に出演した中川アナは、ベージュのインナーに白のジャケットを羽織って登場しました。しかし、スタジオの照明や高精細カメラの画質、さらにモニターの色彩バランスが重なった結果、視聴者から「一瞬、服を着ていないように見えてギョッとした」という投稿がX(旧Twitter)上に殺到したのです。
いわゆるパリオリンピック衣装騒動は、瞬く間に大手ポータルサイトのトップニュースとなり、公共放送としての品位を問う苦情電話がNHKふれあいセンターに相次ぐ事態へと発展しました。現場スタッフによると、中川アナ自身に悪意や過激な演出意図は毛頭なく、パリのトレンドを取り入れた純粋なファッションチョイスでした。しかし、組織のリスク管理部門はこれを重大なインシデントと捉え、オリンピック閉幕以降、彼女の地上波露出は急激に削減されることとなりました。